2012年7月16日月曜日

ETFとインデックスファンド どちらがお得か? もしくは分配金課税の影響 (1550 vs. SMT グローバル株式インデックス・オープン)

1550の分配金が入金されて喜んでいるところですが、本当に喜んでいて良いのかどうか、簡単な試算をしてみました。比較対象は
という、どちらも MSCI KOKUSAI 指数に連動するファンドです。とはいえ、ここでの試算は個別銘柄の騰落率がどうとかは全く関係なく、変数は信託報酬・分配利回り・配当税率のみで、保持しているだけの状況で確実に引かれる金額がどちらが少ないかを比べてみようという趣旨です。そのため、分配利回りなどの数値は必ずしも実態に即しているわけではありません。

以下では、元本100万円を両者に投資し、簡単のため1年後に騰落0の場合の残金を比較しています。また配当税率は、現在の軽減税率の10%を想定しています。また簡単のために、信託報酬は毎日差し引くのではなく、1年後に一気に引かれるとします。1550の分配利回りを2%と仮定しました。(隠れ費用なども無視しています)

1550 SMT
元本 (A) 1,000,000 1,000,000
信託報酬 (B) 0.2625% 0.525%
信託報酬引き後 (C=A*(1-B)) 997,375 994,750
分配利回り (想定) (D) 2% 0%
分配金 (税引き前) (E=A*D) 20,000 0
分配金 (税引き後) (F=E*90%) 18,000 0
分配落ち後資産 (G=C-E) 977,375 994,750
元本+分配 (H=G+F) 995,375 994,750

その差625円 (0.00625%) ですが、信託報酬の安さが効いて、1550が有利という結果となりました。信託報酬の大きな差ほどには結果にあまり差がつきませんでした。

しかし、これで話は終わりません。配当税率が本則の20%に戻る可能性が高くなってきました。以下では、配当税率のみ20%になったとして、同じ計算をしてみました。

1550 SMT
元本 (A) 1,000,000 1,000,000
信託報酬 (B) 0.2625% 0.525%
信託報酬引き後 (C=A*(1-B)) 997,375 994,750
分配利回り (想定) (D) 2% 0%
分配金 (税引き前) (E=A*D) 20,000 0
分配金 (税引き後) (F=E*80%) 16,000 0
分配落ち後資産 (G=C-E) 977,375 994,750
元本+分配 (H=G+F) 993,375 994,750

なんと、結果が逆転してしまいました。

たかが分配金、たかが10%の差と侮るなかれ。やはり税金は資産運用の敵ということですね。

※計算間違いなどありましたら、ご指摘いただけますと幸いです。

MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 (1550) の分配金入金

前回の投稿MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 (1550) の分配金に触れておきながら、近々分配金が入金されるということに全く気づきませんでしたが、数日前に分配金の入金がありました。

三菱UJF投信のページをよく見てみると、直近の決算は2012年6月8日となっていました。それから約1か月経って、めでたく入金と相成ったということでしょう。

今回の分配金は100口あたり1,130円。基準価額が92,971円とのことです。このETFは年2回決算ですから、今回の分配金を単純に2倍すると、分配利回りは2.43%。これで元本の変動が小さければ、この低金利時代に非常にありがたい投資先なのですが...