2010年1月23日土曜日

バランスファンドについて思うこと

よくバランスファンドの利点として、自動的にリバランスしてくれる点が挙げられています。

確かに、内外株、内外債券等、異なる「アセットクラス」への配分率をある割合に自動的に調整してくれるのは、そのようにいろんなものに投資している人にとっては便利に感じられるかもしれません。

しかし、普通のファンド、例えば株式に投資するファンドであれば、ファンドマネジャーの決めた割合の、複数の株式に自動的に投資してくれているわけです。また例えばTOPIXに連動するインデックスファンドであれば、TOPIXに連動するように、自動的にそのファンドに含まれる株式の割合を調整してくれています。

なので、とりわけ「自動的に配分を調整してくれる」ということをもって、通常よりも高い信託報酬を取ることの理由にはならないと思います。(通常のファンドもバランスファンドも、同じ「配分調整」の仕事をしているわけですし)

そう考えると、例えば、債券と株に50%ずつ投資するバランスファンドは、その信託報酬が、バラで買ったときの信託報酬の平均程度でないと、ぼったくりと言っていいのではないでしょうか。

山崎元氏のやや過激に見える主張も、根本は同様な考え方があると思います。

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