2012年8月14日火曜日

イーバンクマネーカードの有効期限切れ?

私は以前から楽天銀行 (旧・イーバンク銀行) をメイン口座(給与振込口座)として利用しています。口座に給与振込があると、他行への振込手数料が特定回数無料になったりするので便利です。

さて、楽天銀行のキャッシュカードとして、旧・イーバンク銀行時代に発行された、「イーバンクマネーカード(クラシック)」を引き続き使っています。このカードは、現在の「楽天銀行デビットカード」に相当するものだと思いますが、大きな違いとして、年会費無料でVISAデビットの機能も利用することができました(楽天銀行デビットカードは年会費1000円必要)。しかしイーバンク銀行→楽天銀行への経営母体変更に伴うサービスの整理によって、2010年4月にVISAデビット機能が停止され、手元のカードはキャッシュカードの機能のみになりました。

余談ですが、VISAデビット機能は個人的に割と重宝していました。それは普通の買い物などの利用ではなく、海外に行った際に、現地のATMで現地通貨の現金を自分の銀行口座から引き出すことができる、という、PLUSの機能です。確かVISAの為替レートに若干の手数料を加えた程度で現金が引き出せるので、例えば日本の空港内の銀行カウンターなどで交換するより、有利なレートの場合が多かった記憶があります(例外は米ドルくらいしかなかった気がします)。

普通の (VISA系) クレジットカードにもPLUS機能はあるわけですが、「デビット」ではないため、そのようなクレジットカードを利用して海外のATMから現金を引き出すと、手数料だけでなく、クレジット利用の金利も徴収されてしまいます(たぶん)。

このカードには有効期限が設定されており、私の場合、2012年7月で有効期限が切れることになっていました。この期限がきたら、楽天銀行のキャッシュカードとしても使えなくなるものだと思っていました。また、この期限切れについてなんの案内も楽天銀行から来ていません。

では、と思って楽天銀行のホームページを探してみると、「楽天銀行デビットカード:有効期限到来に伴うカードの更新手続きについて」というページが見つかりました。このページの下の方
2010年4月5日以降、デビット機能が停止となったお客さまは、引き続きお手持ちのカードをキャッシュカードとしてご利用いただけます。
という記述があるではないですか!!

実際、昨日、妻が自分のカード(私と同じ有効期限のイーバンクマネーカード(クラシック))をATMで使うことができたようです。

というわけで、(また)新しいカードの申し込みとか、切り替えの手続きとかの必要なく、そのままキャッシュカードとして使い続けることができるようです。

補足


イーバンク(銀行)時代には、NICOSカードと提携したクレジット機能付きのカードを発行したり、それが戦略変更で廃止になったり、上記の「マネーカード」を発行したり、それも廃止になったり、と、結構面倒なことがありましたので、今回も同様なことを危惧していました。ひとまずは良かったです。

2012年7月16日月曜日

ETFとインデックスファンド どちらがお得か? もしくは分配金課税の影響 (1550 vs. SMT グローバル株式インデックス・オープン)

1550の分配金が入金されて喜んでいるところですが、本当に喜んでいて良いのかどうか、簡単な試算をしてみました。比較対象は
という、どちらも MSCI KOKUSAI 指数に連動するファンドです。とはいえ、ここでの試算は個別銘柄の騰落率がどうとかは全く関係なく、変数は信託報酬・分配利回り・配当税率のみで、保持しているだけの状況で確実に引かれる金額がどちらが少ないかを比べてみようという趣旨です。そのため、分配利回りなどの数値は必ずしも実態に即しているわけではありません。

以下では、元本100万円を両者に投資し、簡単のため1年後に騰落0の場合の残金を比較しています。また配当税率は、現在の軽減税率の10%を想定しています。また簡単のために、信託報酬は毎日差し引くのではなく、1年後に一気に引かれるとします。1550の分配利回りを2%と仮定しました。(隠れ費用なども無視しています)

1550 SMT
元本 (A) 1,000,000 1,000,000
信託報酬 (B) 0.2625% 0.525%
信託報酬引き後 (C=A*(1-B)) 997,375 994,750
分配利回り (想定) (D) 2% 0%
分配金 (税引き前) (E=A*D) 20,000 0
分配金 (税引き後) (F=E*90%) 18,000 0
分配落ち後資産 (G=C-E) 977,375 994,750
元本+分配 (H=G+F) 995,375 994,750

その差625円 (0.00625%) ですが、信託報酬の安さが効いて、1550が有利という結果となりました。信託報酬の大きな差ほどには結果にあまり差がつきませんでした。

しかし、これで話は終わりません。配当税率が本則の20%に戻る可能性が高くなってきました。以下では、配当税率のみ20%になったとして、同じ計算をしてみました。

1550 SMT
元本 (A) 1,000,000 1,000,000
信託報酬 (B) 0.2625% 0.525%
信託報酬引き後 (C=A*(1-B)) 997,375 994,750
分配利回り (想定) (D) 2% 0%
分配金 (税引き前) (E=A*D) 20,000 0
分配金 (税引き後) (F=E*80%) 16,000 0
分配落ち後資産 (G=C-E) 977,375 994,750
元本+分配 (H=G+F) 993,375 994,750

なんと、結果が逆転してしまいました。

たかが分配金、たかが10%の差と侮るなかれ。やはり税金は資産運用の敵ということですね。

※計算間違いなどありましたら、ご指摘いただけますと幸いです。

MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 (1550) の分配金入金

前回の投稿MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 (1550) の分配金に触れておきながら、近々分配金が入金されるということに全く気づきませんでしたが、数日前に分配金の入金がありました。

三菱UJF投信のページをよく見てみると、直近の決算は2012年6月8日となっていました。それから約1か月経って、めでたく入金と相成ったということでしょう。

今回の分配金は100口あたり1,130円。基準価額が92,971円とのことです。このETFは年2回決算ですから、今回の分配金を単純に2倍すると、分配利回りは2.43%。これで元本の変動が小さければ、この低金利時代に非常にありがたい投資先なのですが...

2012年6月30日土曜日

MSCI-KOKUSAI ETF (1550, 1680) の分配方針

以前、「MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 (1550) 」や「上場インデックスファンド海外先進国株式 (MSCI-KOKUSAI; 1680) の投資先」などで両者の検討をしました。これはもちろん、自分の主力となる投資先として、いろいろな角度から検討したいと思ったからです。

それから時間が経ち、両者のETFは何度か決算を迎えています。そこで両者の分配金履歴を見ると、またまた対照的な方針である(ありそうな)ことが分かりました。

まず日興AMの上場インデックスファンド海外先進国株式 (MSCI-KOKUSAI; 1680)です。こちらは毎年1回、1月の決算のようです。これまで2回の決算を行っていますが、2回とも分配は0円。これは先物を主体とする運用なので、陽には配当収入がないからでしょうか。我々からすれば、分配金にかかる無駄な税金を支払わなくてよいので、好ましい分配方針です。

次に三菱UFJ投信のMAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 (1550)です。こちらは毎年6月と12月の年2回決算のようです。これまで3回の決算を行っており、100口あたりの分配金がそれぞれ \1,250, \760, \1,130 となっています。

ETFでは分配金が出てあたりまえ、と思っていましたが、必ずしもそれは当たらないことがわかり、やや驚きましたが、自分の資金の運用先として考えたとき、分配金は出ないほうが良いですし、少なくとも最近1年の両者の値動きを比較した際はその差が出ているようです。

またまた悩ましいことになってきました。

2012年3月17日土曜日

STAMインデックスシリーズの信託報酬率引き下げ

いつも情報の早い梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーさんの記事で知りましたが、またまたSTAMがやってくれました。こちらに住信アセットマネジメントのお知らせがありますが、「STAMインデックスシリーズ」の信託報酬率を引き下げるそうです。以前も画期的な信託報酬率の引き下げがありましたが、期待を裏切らず、引き続き見直しをおこなってくれました。

私がメインで投資している「STAMグローバル株式インデックス・オープン」の場合、これまで 0.63% だったのが、2012年4月20日以降、0.525% と、日本の業界最低水準になるようです。2012年03月16日現在で純資産総額も157.74億円と、堂々たるものです(?)。これでCMAMなど、他のより新しいファンドに流れ気味(?)だった資金も、また戻ってくるかもしれません。

個人的には、先日から、より信託報酬の低い1550 (ETF) に乗り換えつつあるわけですが、もう少し下がってくれると、乗り換える必要がなくなり、ありがたいです。ETFの買い付け手数料がかかりますし、ファンド売却時に利益が出ている場合、税金もかかりますので。

徐々にですが、資産運用環境がよくなってきて、うれしいことです。

2012年3月2日金曜日

MAXIS海外株式 (MSCIコクサイ)上場投信購入

以前から注目していたETFである、MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 (1550)を買ってみました。設定から1年以上が経過し、以前に比べると「乖離率」も落ち着いてきたようですし。

とはいえ、出来高は10,000前後と、おせじにも多いとは言えませんので、指値は必須と思われます。

ここで問題となる(?)のが、「リレー投資」。私はこれまで梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーさんなどを参考にさせていただいて、毎月少しずつ投資信託をドルコスト法で積み立て、ある程度まとまった額になったらそれを解約し、海外ETFを買い付けていました。これはもちろん、海外ETFの取引手数料が、国内の株式市場での売買手数料に比べてかなり割高なため、投資金額に対する手数料の割合を小さくするためです。

しかし国内市場に上場しているETFならば、買い付け手数料が、例えば10万円までは100円などと、かなり安いので、毎月買うこともできそうです。ただ、これまで積み立ててきた投資信託も結構な額になっていますので、それもどうにかしてETFにリレーしたいところです。

そこで、売買手数料の割合を極力小さくするため、
  • 毎月の投資額
  • 投資信託の解約額
の合計が10万円に近くになるように、投資信託を毎月取り崩し、ETFは毎月10万円近くを買い付けていくことを考えました。名付けて「(バケツ)リレー積立」(ネーミングセンスが...)。

利点は
  • ETFの出来高が小さいので、「池の中のクジラ」になるのを避ける
  • ETFも投資信託も特定口座で楽
などがあるかと思います。

デメリットは、その反対で、投資信託を長く持ち続けることになりますので、ETFに比べれば割高な信託報酬が長い期間かかることが挙げられると思います。

海外資産に投資する国内ETFは、まだまだ出来高や純資産が少ないですし、NAVとの乖離もありますので、まだまだ様子見のところもあります。その意味でも、少額ずつ投入するのは悪くないやり方かな、と考えています。

そうこうしている間に、出来高が1306くらいになってくれると嬉しいのですが。

2012年2月18日土曜日

年金積立インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式の信託報酬値下げ。

梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーさんのこちらの記事で、なんと、日興アセットマネジメントの「年金積立インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式」(および「同海外新興国債券」)の信託報酬が値下げになった、という情報がありました。日興アセットマネジメントのwebにも、お知らせが出ていました。

私は何を隠そう、このファンドを保有しています(過去の記事参照)。でも最近は、他の eMAXIS などの新しい、かつ信託報酬が低いインデックスファンドシリーズがどんどんでてきて、正直「年金積立」シリーズは、魅力がなくなっていました。というわけでほとんど注目していませんでした(ファンドは持っていますので、定期的に基準価額くらいはチェックしていますが)。

しかしここにきて、0.8295% から 0.5775% へ大幅値下げということで、保有者としては素直に喜びたいと思います。

それにしてもなぜ海外新興国だけなのでしょうか。ついでに「海外株式」や「海外債券」も大幅値下げしてくれると嬉しいのですが。特に「海外債券」は、私が投資を始めた2007年頃には「PRU海外債券マーケット・パフォーマー」に次いで信託報酬が低かったこともあり、結構投資しています(最近は外国債券に関する考え方が変わったので追加投資はしていませんが)。

先進国株式・債券ファンドよりも新興国株式・債券ファンドの方が信託報酬が低いという、逆転現象(?)。先進国の方も、ここらでガツンと値下げして、先行ファンドの意地(?)・意気を見せて欲しいものです。

もちろん、欧州の通貨危機を乗り越えて、資産価値が上がってくれるのが嬉しいですが。

2012年1月29日日曜日

引越しに伴う金融口座の諸手続き

投資とは直接関係ありませんが、最近引越ししました。
荷物の荷造りなどは当然ですが、銀行や証券口座などの住所変更手続きもかなりの手間でした。

私は証券口座として、インターネットが主たる窓口である、楽天証券、SBI証券、投信スーパーセンター (SMBC日興証券) の3つの口座を持っています。またこれ以外に銀行口座が5つあり、普段は、これだけの口座があっても特になんとも思いませんが、このように全ての口座で変更手続きをしないといけないとなると、さすがにもう少し減らしたいな、と思います。

とはいえ、実際に窓口に出向いて手続きしたのはゆうちょ銀行のみで、あとはオンラインの手続き+確認書類の送付で手続きは完結しました(はずです)。そのような書類のやりとりでも、少しづつ各社で手続きが異なりました。

一番負担が少ないパターンは、
  1. ネットで必要事項を入力
  2. ほとんどの記入事項(新旧住所など)が記入された様式と、返信用の封筒が郵送される
  3. 内容を確認、証明書の写し(運転免許証)を同封して投函(郵送料は金融機関負担)
でした。

負担が多いパターンは
  1. サイトにある様式 (PDF) を自分で印刷
  2. 必要事項を自分で(手書きで)記入
  3. 返信用封筒も、自分で印刷して組み立て
  4. 証明書の写しなどとともに封筒に入れ、自分で切手を貼って投函
というものでした。

まあ、各社の経営状況や、考え方もあるのでしょう。結局、口座を減らすのが、手間を減らすためにもっともよい、ということでしょうが。